手首のレントゲンを撮りました。どれくらい被ばくしますか?

手関節は、転んだりすることで骨折することの多い部分です。一度骨折をすると、経過を追って何度もレントゲン撮影を撮ることになります。手首のレントゲン撮影では、1回でどのくらいの被ばくをしているのでしょうか。

【ドクターベジフル青汁】

そもそも何度もレントゲン撮影をする必要はあるの?

骨折した部分は放っておいてもくっついて治ることもありますが、骨折した骨と骨が離れていたりすると、正しくくっつかないこともあります。骨折した部分がくっつかない場合には、偽関節といって、関節ではないところがブラブラと曲がってしまうようになるのです。

手首を骨折すると、しばらくの間は手首に重みがかからないよう、なるべく骨折をした方の手は使ってはいけません。しかし、手というのは日常で使い慣れているため、使わないようにしようとしても、ついつい使ってしまうことがあります。知らない間にぶつけてしまうことも。そうなると、一度ひっつきかけた骨も、もしかしたら動いてしまっている可能性もあるのです。

経過観察をすることで、手首の骨がきちんと治ってきているのかを見ていきます。しっかり治ったことを確認すれば、重いものを持ったり手を使うことができるようになります。

手首の撮影は毎回2方向撮ることが多い

主治医の判断にもよりますが、多くの手関節の撮影は正面と側面の2方向の撮影をします。手首の骨折では橈骨や尺骨という骨の骨折が多いのですが、骨折によっては、手根骨と言って手にある小さな骨を骨折している場合もあります。手根骨の場合には多方向から観察する場合もあり、主治医の判断によって撮影する方向数は変わります。

レントゲン撮影で使われる放射線は身体に残りません

福島の原発事故などで発生する放射性物質とは、放射線を出す物質のことでしたが、レントゲンやCTで使われるX線は、スイッチのオン・オフで発生を切り替えることができます。そのため、レントゲンで当たった放射線(X線)が撮影後もずっと被曝しつづけるわけではありません。

1回の撮影で、どのくらい被ばくをするの?

診断参考レベルという多くの施設で撮られている被ばく線量の調査を参考にしました。多くの施設で1回の撮影において0.2mGy以下となる放射線量で撮影が行われているようです。手首の撮影では通常2方向の撮影をすると解説しました。どの方向でも大きく被ばく線量は変わりませんので、だいたいは0.4mGy以下ということになります。

少ない放射線量による被曝のことを低線量被曝と呼ばれますが、手首のレントゲン撮影においても低線量であると言えます。この程度の放射線量では、放射線による健康障害が心配されるレベルではありません。0.4mGyの被曝では、健康障害が有意に増加することは考えにくいでしょう。

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手首の被曝による影響は手首にしか現れません

放射線被ばくによる身体への影響は、基本的には被ばくした部位にだけ現れます。脱毛は毛根が被曝することで発生するし、手足の写真を何度とったとしても、赤色骨髄が被曝しなければ白血球の減少も現れません。

まとめ

手首のレントゲンでは、多くの施設が1回0.2mGy(ミリグレイ)の被曝線量以下という結果でした。撮影方向は2方向のことが多く、つまり1回の検査で0.4mGyの被曝が考えられます。このレベルの被ばくでは、健康障害が有意に増加することは考えられないので、心配する必要はないでしょう。手首の骨がしっかりとくっついているかを正しく診断してもらえる方が大切です

詳しくは、毎日レントゲン写真をとっても大丈夫?の記事を参考にしてみてください。