RI検査(シンチカメラとPET)について、仕組みを解説

RI(Radio Isotope:放射性医薬品)検査では、体内へ放射性同位体を投与し、シンチカメラやPET装置によりその分散具合を調べ、対象となる臓器の働きを確認します。

ラジオアイソトープ(RI)を用いた検査の総称がRI検査です。

 

シンチカメラの仕組み

シンチカメラといった名前以外にも、ガンマカメラやSPECTといった多様な呼ばれ方があります。

シンチカメラは、体内に投与されたRIから発生するガンマ線(γ線)を利用します。

体内に投与したRIは、薬剤の作用によってさまざまな臓器へと集積されます。

集積したRIから放出されるガンマ線の量を計測することで、RIが集積している量、つまり臓器が機能しているかどうか、病変部の存在の有無などが評価できる仕組みになっています。

RI検査では、甲状腺や肝臓、腎臓、骨、心筋といった部位が検査の対象となります。

がんの転移や甲状腺の異状、肺梗塞(エコノミークラス症候群)や、心筋梗塞などの異状を見つけることができます。

認知症の検査でもよく行われる検査の一つです。

 

RI検査の流れ

検査はほとんどの場合で予約制になります。RI検査と一括りに言っても、検査の流れはどの薬や部位を検査するのかで変わってきます。

ここでは、大まかな流れを解説します。

 

検査では、

  • 初めにRIのお薬を体内へ投与(主に注射)するための時間と、
  • 撮影するための時間

に分かれており、投与から撮影まで間を空けなければいけない検査もあれば、投与直後から撮影をしないといけない検査もあります。

検査時間は長い検査だと1時間かかるものもあります。事前に、トイレは済ませておきましょう。

自分がどういった流れで検査をするのかは、予約時に必ず説明されるので、きちんと理解しておきましょう。

 

  1. まずは受付にて検査室へ案内してもらいます。
  2. 検査室にて名前が呼ばれたら、注射をします。
  3. 注射後すぐに撮影する場合は、そのまま検査台で検査が終わるまで動きません。技師や看護師の指示に従いましょう。
  4. 注射後、時間を空けて検査がある場合は、次に検査室に来る時間や食事についてなど注意事項の説明があります。
  5. 予定した時間に、検査室へ行き、検査を行います。
  6. ほとんどの検査は、寝ておくだけで検査が終わります。

 

 

PET検査の仕組み

PET(Positron Emission Tomography:陽電子放射断層撮影)検査はRI検査の一つで、γ線を利用しますが、シンチカメラとは少し仕組みが異なります。

PET検査は、陽電子放出核種を用いることで同時計測を行い、γ線を立体的に検出します。

同時計測による、γ線の立体的検出の利点は、より正確な体内の放射能分布が推定できる仕組みです。

正確な分布の推定は、病変部の場所を正確に知ることにつながります。

PET検査でがんを検出する仕組みは、がん細胞が正常細胞の3~8倍のブドウ糖を消費する性質が利用されています。

この性質を利用すると、放射線を発するブドウ糖(FDG)を体内に投与すれば、がんに集中したブドウ糖が集まります。

つまり、そうした性質を持つブドウ糖を患者の体内に注射すれば、PETで検出できるわけです。

 

進化するPET検査

PET/CTはPETとマルチスライスCTを合わせた装置です。

PETだけでははっきりとしない画像が、CTの機能を併せ持つことにより、臓器の境界線などがはっきりとわかるようになり、診断能が向上します。

ただし、近年では被ばくの問題から、PET/CTではなくPET/MRIという被ばくの少ない検査装置も登場し、日々進化しています。

 

 

 

検査の仕組みや、疾患などを解説