MRIで胆のう胆管を調べる検査、MRCPってどんな検査?

MRCPってなに?

MRCP(MR胆管膵管撮像法)とは、MRI検査で胆管、膵管を映し出す撮像方法のことです。

MRIではいろんな画像が得られる!

MRIは身体の断面を撮る、というのが一般的だと思います。しかし、MRIの画像は断面を撮れるというだけには留まりません。

実は単にMRIといっても、いろんな種類の画像があるのです。血液の流れを強調することで、造影剤という薬を使わなくても血管を見ることも可能です。

強調するものの中でも、水信号を強調することで得られる画像の1つにMRCPがあります。

胆のうや胆管に含まれる胆汁も水信号を多く含みます。

そこで、水の信号を強調する(白く描出する)ことで、胆のうや胆管、膵管などがはっきりと写るようになります。

水信号を強調することで、胆汁が高信号(白)に見えます。

その中に胆管がんや胆石があれば低信号(黒)となりますので、胆汁の高信号(白)の中で胆石やポリープが黒く抜けて見えるのです。

こういった原理からMRIでは、CTで写らなかった胆石の存在を調べることができるのです。もちろんMRIなので被ばくの心配がないというメリットもあります。

検査時間はCTに比べると長く20分程で、撮影のために何度も息を止める指示があります。

息を止める時間は装置の性能など施設の撮り方によっても変わりますが、20秒程度です。

身体が大きい方ですと、その分撮影範囲を大きくするため撮影時間が延びる、つまり息を止める時間が長くなることもあります。

MRCPでは陰性造影剤を飲んでもらう

水の信号が強調されるので、胆汁だけでなく胃液や腸液も強調されてしまいます。

そのため胆汁をみるのに胃液などの邪魔な信号があり見えづらくなってしまいます。

そこで胃液などの信号を落としてくれる液体“陰性造影剤”を飲んでもらってから検査をします。

CTの造影剤のように病変部分を見えるようにするための造影剤は陽性造影剤と呼びますが、陰性造影剤では病変部分が邪魔な信号で見えづらくなるのを防ぐための造影剤です。

陰性造影剤はすごく苦いというわけではなく、スポーツドリンクなどの味がするもので比較的飲みにくくはありません。副作用としては、おなかがゆるくなることが考えられます。

MRCPでは同時にMRI検査も行うのが通常です

腹部のMRI検査ですと、身体の上にボディコイルと言われる機械を腹の上に乗せます。

施設にもよりますが、トータルの検査時間は20分程度。

MRIの検査では20分の間に、いろいろな種類の画像を撮影しています。

簡単に言えば体の中の脂肪が白く映る撮影や水が白く映る撮影方法、反対に脂肪を黒くする撮影方法など、いろいろなコントラストを得るため複数の種類の撮影があります。

様々な種類の画像を得られることがCTとMRIの大きな違いにもなります。

MRIは狭いから怖い?

狭い空間の中に動けない状態で、一人で居ることが不安に思うかもしれません。

しかし検査の途中で苦しくなればブザーで検査を担当する技師に通知することも可能なので、気分が悪くなるようなことがあればすぐに対応してもらえます。

気になることがあれば、気軽に主治医や担当する技師に相談すると良いでしょう。

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