咳だけじゃない、実はいろんな症状が。肺がんの症状ってどんなの?②

肺がんの自覚症状は咳、痰、血痰、発熱など。

止まらない咳や胸痛、喘鳴、血痰、声のかれ、疲労、食欲不振、体重減少などの症状だけではありません。

実はあまり知られていないような、食事がのどを通りにくいような症状も肺がんの症状なので注意しましょう。

肺がんに特有の症状はない

この症状があれば肺がんというような肺がん特有の症状というものは存在しません。

ですから症状が現れたからといって過剰に心配する必要はないということです。

症状が出て不安で悩むのであれば、病院に行き検査を受けましょう。

また、肺がんは症状が出にくい病気でもあります。

症状が出る頃には進行しているケースもあります。

定期的に検診にいき早期発見を心掛けましょう。

腫瘍の進展や浸潤によって発生するその他の症状

声のかすれ(嗄声)・喘鳴

肺がんが気道に出てくると空気の通過を妨げます。呼吸に合わせてヒューヒューやゼーゼーという音がするようになります。

また、のどにある声帯をコントロールする神経(反回神経)を肺がんが麻痺させることにより、声がかすれたり、出にくくなったりすることがあります。

その神経の通路に肺がんが直接進展する場合や、反回神経という声帯を動かしている神経周囲のリンパ節に転移する場合に多く見られます。

ひどい場合には、食べ物や飲み物が気管に入ってしまう「むせ(誤嚥)」を伴うこともあるので、早めに受診した方がよいでしょう。

肺がんとしてはかなり進行した症状だと考えられます。

嚥下障害(えんげしょうがい)

食べ物や飲み物がのどを通りにくくなる症状を嚥下障害といいます。

肺がんの病巣が食道壁を圧迫すると、嚥下障害が起こります。

食道の近くにあるリンパ節などががんの転移によって腫れると、食道の壁が圧迫されて食べ物や飲み物が通りにくくなるのです。

嚥下障害も肺がんとしてはかなり進行した状態だといえるでしょう。

血流の障害

胸腔内の肺がんが、心臓へ流れる直前の太い血管である上大静脈や腕頭静脈に進展したり、血管周囲のリンパ管が腫れて血管を圧迫したりすると血流が滞り障害します。

血流の障害によって、顔面、首、上肢のむくみ(浮腫)、皮膚表面の静脈の怒張(血管のふくれ)などの症状がでます。

他にも頭痛や意識障害などの症状も引き起こす原因となります。

ホルネル徴候

腫瘍と同じ側の瞳が縮小したり、まぶたが下がったり、片方の顔面だけ汗をかいたりする症状が見られることがあります。

これらは、脊椎の脇を走行している交感神経が侵されることによって起こります。暑くないのに汗をかくようなことがあれば、医師に相談しましょう。

パンコースト症候群

肺の上端の突出部分(肺尖部)の近くにできた肺がんが胸壁へ浸潤することによって、背中や首の付け根に痛みを感じることがあります。

これを「パンコースト症候群」と呼びます。

肺の上端には交感神経幹、腕神経叢、椎体などが存在し、それらが破壊されて肩、上肢、背部の激しい痛みや上肢近くの内側筋の萎縮が現れます。

パンコースト症候群は背中や首の付け根の痛みが現れるため、整形外科や接骨院などを受診する人が多いようです。

そのため肺がんの発見が遅れ、がんが進行してしまうこともあるので注意が必要です。

腫瘍随伴症候群

がん細胞が生理活性物質という特殊なタンパク質を血液中に放出したり、生物学的な反応を起こしたりすることによって起こる症状を腫瘍随伴症候群といいます。

それには、食欲不振、嘔吐、脱力、悪心、出血、傾眠、発熱などのさまざまな症状があります。

ばち状指

腫瘍随伴症候群の中には、ばち状指というものがあります。

四肢の骨関節が肥大し、爪の湾曲度が増して太鼓のばち状に腫れるという症状が特徴です。

肺がんの特徴的な症状というわけではなく、慢性の肺疾患や心疾患の人にも見られます。

そのメカニズムは明らかではなく、肺機能の弱い人に好発すると考えられています。

検査の仕組みや、疾患などを解説