咳だけじゃない、実はいろんな症状が。肺がんの症状ってどんなの?①

肺がんの自覚症状は咳、痰、血痰、発熱など。

止まらない咳や胸痛、喘鳴、血痰、声のかれ、疲労、食欲不振、体重減少などの症状は、単なるかぜだと思って受診しない人も多いです。発熱がないのに症状が続くなら、早めの受診が大切です。

肺がんに特有の症状はない

第一に、この症状があれば肺がんというような肺がん特有の症状というものは存在しません。

ですから症状が現れたからといって過剰に心配する必要はないということです。

症状が出て不安で悩むのであれば、病院に行き検査を受けましょう。

また、肺がんは症状が出にくい病気でもあります。

症状が出る頃には進行しているケースもあります。定期的に検診にいき早期発見を心掛けましょう。

肺がんの自覚症状

肺がんの症状はかぜなどの呼吸器疾患と似ており、早期に発見するには検診を受けることが大切です。

喫煙が関係する小細胞肺がんや扁平上皮がんは咳や痰、血痰などの症状が比較的でやすいという特徴があります。

血痰が数日以上続いたり咳、胸痛を認めたら、受診して胸部X線写真(レントゲン)や喀痰細胞診検査を受けることが必要です。

また、止まらない咳や胸痛、血痰、声のかれ、喘鳴、疲労、息切れ、食欲不振、体重減少などの症状は、単なるかぜだと思って受診しない人も多いでしょうが、発熱がないのに症状が続くなら、早めの受診が大切です。

いっぽう喫煙に関係が比較的うすいとされる腺がん、大細胞がんは、肺の奥の方に病巣があることから症状が出にくいとされます。

進行してこないと喀痰細胞診検査では発見しにくいので、X線検査(レントゲン)が発見のきっかけになることが多いようです。

早期発見のためには早めに検診を受けることをおすすめします。

腫瘍の進展や浸潤によって発生する症状①

肺がん初期の咳は通常のかぜによるものと変わりありません。

気管や気管支、胸膜などの刺激によって発生するので、かぜや肺炎、気管支炎などでもよく見られます。

しかし、咳や痰がなかなか治らないときは肺がんの可能性も否定できません。

症状がすすむと腫瘍による気道の圧迫や胸水がたまることが原因の咳になり、咳が止まらずにコントロールしにくくなります。

喀痰・血痰

咳と同様に、中枢の気道ががんの浸潤を受けることにより、痰が出るようになります。

さらに、肺がんの浸潤が気管支粘膜を破壊したり、気道内腔に腫瘍が出て腫瘍の表面から出血があったりすると、痰に血が混じる「血痰」が認められるようになります。

血痰はかぜや気管支炎、肺炎、結核、気管支拡張症でも見られるので、呼吸器科を受診して症状の原因を調べたほうがよいでしょう。

腺がんでは症状に多量の咳が出ることがあります。痰や血痰が出て、なかなか治らないときは専門医に相談しましょう。

呼吸困難

肺がんの進展に伴って、気管支などに出て気道を圧迫したり、胸に水が溜まったりすると呼吸できるスペースが少なくなり呼吸困難になります。

また、がんにより肺の血管が浸され、血流障害を起こす場合にも呼吸困難が見られることがあります。

呼吸困難は心臓の病気など他の病気でも起こりますが、いずれにせよ呼吸困難は危険な状態ですので、早く医師の診察を受けましょう。

胸の痛み

肺がんの病巣が胸膜に進展すると、神経がおかされ胸や背中に痛みを感じることがあります。

そして、がんの胸壁への浸潤が進むと、胸壁を形成している筋肉、肋骨などが破壊されていき、胸の痛みが激しくなります。

また、肺の上端の突出部分に肺がんが浸潤すると、腕を支配する神経が侵されることによって、胸壁だけでなく腕にも痛みやしびれなどの症状を感じるケースもあります。

発熱

発熱は肺がん以外の病気でも見られ、咳や痰と同様、特徴的な症状ではありません。

肺がんで見られる発熱は、中枢気管支の閉塞によって現れる肺炎によるものと、肺がんの中心部分が壊死を起こし感染が起きるもの、また、腫瘍が特殊な発熱作用を持った物質を産生することによるものがあります。

抗生物質を服用しても熱が下がらないときは、肺がんの可能性もあります。

閉塞性肺炎などの感染が主な原因の場合、抗生物質の投与で熱が下がることもあります。

しかし、肺がんなどの場合、治療が行われないと発熱の症状は治まりません。

検査の仕組みや、疾患などを解説