CTで見つかる肺の影

肺がん検診で影が見つかり要精密検査になるとCT検査を受けるようになります。

CTを用いた肺がん検診の普及により、以前だと見つからなかったような小さな影まで発見されるようになりました。

見つかった影について簡単に解説します。

肺がん検診で早期に見つかる影は小さな腺がん

最近、CTを用いた肺がん検診の普及により、以前よりも小さな肺がんが発見されるようになりました。

CTで見つかる肺がんの多くは、肺の末梢にできる小さな腺がんで、大きさは2センチ以下です。

また、すりガラス影と呼ばれるがんではない小さな影も見つかることが多いです。

このすりガラス影は、「前がん状態」という病態と言われ、すりガラス影の多くは異型腺腫様過形成という病気です。

すりガラス影があっても焦らないこと

すりガラス影を示す異型腺腫様過形成は、健康なときの肺胞とは異なり形のいびつな細胞が肺胞の壁に並んでいる状態ですが、肺がんと呼べるほどの悪性の形態を示さない病態です。

将来、肺がんになるかもしれないと推測する専門家もいますが、すべての異型腺腫様過形成が放っておくと本当に肺がんになるかどうかは明確ではありません。

CTでは、1センチ大ぐらいの「すりガラス影」として見られますが、すりガラスのような影だけでできている場合と、少し濃い影のところがある場合の2つに分けられます。

濃く白い部分がある影については、比較的大きくなる可能性があるようですが、見つかった段階で1センチほどの小さな病変についてはすぐに切除する必要はないと考えられています。

前がん状態が見つかっても、非喫煙者の場合は進行が非常にゆっくりであることが多いため、CTで経過を見るだけで十分という場合があります。

ただし、影が少しずつ大きくなったり、形が変わってきた場合には、病変の切除をすすめることがあります。

検査の仕組みや、疾患などを解説